正課インターンシップキャリア・国際交流

コミュニティ福祉学部では、インターンシップを通年の演習科目(ゼミ)として位置づけ、現場体験型の学習の場とするとともに、社会人になるための準備教育としても役立つように配慮しています。インターンシップ先は、自治体や非営利団体、福祉施設や海外非営利団体など多岐にわたります。

年間スケジュール

  • 春学期:実習先の仕事の内容やその背景になっている社会問題を学ぶとともに、基本的な社会人としてのマナーや個人情報保護などについて研修します。また、各学生はインターンシップ開始前に、インターンシップで得たい経験、職員の方に伺いたい質問などを明確にします。
  • 夏季休業中インターンシップ(実質10日間)
  • 秋学期:各団体でのインターンシップの経験をもとに、現場で得られた気づきや仕事に対する意識の変化、社会人に必要な能力などを、学生間で議論します。また、就職活動や社会人になってからも役立つ知識として、労働法や権利行使についても学びます。 最終的に、実習先の方々を招いて報告会を行い、最終レポートを報告書としてまとめます。

政府系

主な実習先

  • 総務省
  • 東京都特別区(世田谷区、葛飾区、板橋区など)   
  • 東京近郊の市町村(三鷹市、流山市、新座市、和光市など)
  • 東京近郊の公的団体(町田市地域活動サポートオフィス、相模原市立市民・大学交流センターユニコムプラザさがみはら、相模原市男女共同参画推進センターソレイユさがみ)
  • 遠隔地の市町村(北海道奥尻町、北海道東川町、北海道浦河町、長野県泰阜村、島根県津和野町、香川県琴平町など)

履修者体験談

H.Sさん
コミュニティ政策学科 2022年度履修


私は3年次の夏休みに北海道内で唯一、人口増加に成功している先進的な町・東川町でインタ-ンシップを行いました。元々北海道に興味があったものの、コロナ禍ということもあり実際に足を運ぶ機会がありませんでした。そうした中、この正課インターンシップを知り履修を決めました。実際に2週間役場で働かせていただき、東川町だからこそのまちづくりを体感することができました。住民に目を向けたブランディング、前例がないことにもチャレンジする雰囲気、適度に疎がある「適疎」を推進するなど、私には新しい学びで溢れていました。また、実際に地域活性化に注力されている職員さんと話すことで、大学での学びを具体的に置き換えることもできました。インターンシップを経験したことで、北海道の活性化に関わりたいという気持ちが強くなり、将来の進路を考える転機にもなりました。自分では行くことができない実習先で経験を積み、卒業後のキャリアプランを考えるきっかけにもできることが正課インターンシップの魅力だと感じました。

NPO系

主な実習先

  • 生活クラブ生協、パルシステム生協、JAさがみ
  • ワーカーズ・コレクティブ、日本労働者協同組合連合会
  • ふるさとの会
  • 文化学習協同ネットワーク、K2インターナショナル、さいたまユースサポートネット
  • アジア太平洋資料センター

履修者体験談

A.Hさん
コミュニティ政策学科 2022年度履修


私は、認定NPO法人文化学習協同ネットワーク(以下、協同ネット)でインターンシップを行いました。協同ネットを志望した理由は、中間的就労の場の運営のしくみを知りたかったからです。私は、DTPユースラボという協同ネットが運営する中間的就労の場で、定例会議の見学や、出版物の作成業務を行う若者へのインタビューをさせていただきました。それらを通じて、中間的就労※の場の運営には次の2つが重要だと学びました。1つ目は、関わる人々の理念への共感です。DTPユースラボの事業目的は、若者自身が働きやすい職場をつくり出して自立していくことです。インタビューで、働く若者と、仕事を依頼するお客様たちも、この目的を理解していることがわかりました。2つ目は、事業の運営をメンバー全員で考えることです。DTPユースラボでは、週1回若者全員で、今後の計画や、疑問に思っていることなどを話し合います。運営を考える過程で事業の全体を見回し、持続的な運営にはお互いフォローし合うことが重要だと気付いていきます。全員で事業の運営を考えることで、相談の習慣と、サポートし合うことが定着し、協同が促進されるとわかりました。
他にもインターンシップでは様々な体験と学びがありました。今後も中間的就労に関わり、誰もが自分らしく働ける社会の実現に貢献できる人材になりたいと思います。

※ 中間的就労の場……福祉的就労と一般就労の中間に位置し、社会に参加することにハードルがある人々が柔軟に働きながら、自分に合った働き方や生き方を学ぶことができる場所。

福祉系

主な実習先(過去の例)

  • 社会福祉法人至誠学舎立川
  • 新座市社会福祉協議会
  • 和光市社会福祉協議会

その他、各学生の希望を確認しながら調整します

履修生体験談

Y.Aさん
コミュニティ政策学科 2022年度履修


私は今回、基督教児童福祉会バット博士記念ホームでのインターンシップに参加しました。志望した理由は、貧困家庭をサポートするボランティアでの出会いを通し、養育環境と個人の性格形成の関連性について探求したいと思ったことでした。
インターンシップに参加したことで、「家族」を取り巻く環境について、2つの新しい着眼点を得ることができました。具体的に、1つ目は「家族」にも休息の時間が必要なこと、2つ目は「第二の家」となる「居場所」を社会体制として創出する必要性についてです。実際に、現場で働く職員さんの生の声を聞くことで、社会に求められている本質的な解決策を見出すことができたと感じています。 
このように、児童養護施設でのインターンシップに参加したことで、現場を知り、自分の価値観が広がったことにとても満足しています。現場に赴くことで得られる肌感覚での学びは、大学での机上の学びを助長し、説得力ある自分にしてくれたと思います。学びへの追求心を養うきっかけになりました。

海外系

イースト・ロンドン

コミュニティ福祉の原点となったイースト・ロンドンの地でイギリスの社会的企業におけるコミュニティ開発のあり方や移民女性の自立のプロセスについて学ぶとともに、移民向けの英語クラスを受講することで英語力を含めた国際的なコミュニケーション能力を養います。

市庁舎へのヒアリング調査訪問

account3での発表の様子

履修者体験談

T.Nさん
コミュニティ政策学科 2018年度履修


正課インターンシップとして、3週間イギリスに滞在し、私たち学生も現地コミュニティの一住民となって活動しました。accout3のスタッフのCherifaさん、引率教員である藤井敦史先生の幅広い人脈のおかげで、社会的企業・協同組合・企業など様々な団体へのヒアリング調査を行うことができ、それぞれの活動にかける思い、そして人々の温かさに触れることができました。もし英語を話すことに自信がなくても、「伝えたい」という思いがあれば、相手は一生懸命耳を傾けてくれます。ここでの経験は、きっと忘れられないものになると思います。

フロリダ

米国フロリダ州のWALT DISNEY WORLD ® Resort が主催するプログラム 「 ディズニー・イマジネーション・キャンパス 」に参加し 、ディズニーの企業理念やリーダーシップ、チームワークなどをワークショップを通じて学びます。

パーク内でのプログラムの様子

ワークショップの様子

履修者体験談

N.Mさん
スポーツウエルネス学科 2019年度履修


私はフロリダ州にあるウォルト・ディズニー・ワールドに正課インターンシップとして行ってきました。現地では5日間のプログラムに参加し、ホスピタリティ、グローバル社会、リーダーシップ、チームワーク、ディズニーの企業文化について英語で学びました。ディズニーがゲストに懸ける思いや、ディズニーの世界に入ってもらうためのこだわりを深く理解することができました。またグループワークを通して培ったチームワークや、自分で考え抜いた意見を発信する能力は、社会に出てからも間違いなく役立ちます。ただ楽しかっただけでなく、自分の成長を実感することができたプログラムでした。

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