修了生の声
コミュニティ福祉学研究科博士課程前期課程修了 T.Yさん
2008/04/01
大学院生・修了生
OVERVIEW
コミュニティ福祉学研究科博士課程前期課程の修了生にインタビューしました。
大学院での生活・経験について教えてください
コミュニティ福祉学研究科では、自由な雰囲気のもと、ネパールのストリート・チルドレンの排除と包摂、社会開発、国際社会福祉について学んでいました。大学院を通してテキスト読解、レジュメの作成方法、社会調査の方法と倫理などの基礎的な技術を身につけました。そして当時お世話になった先生方の研究姿勢から「対象とする人々を学問の材料にしない」という姿勢を学び取ったように思います。
現在の仕事やその他の活動について
現在は愛知県にある日本福祉大学福祉経営学部で教員として勤め、主に初年次導入科目と社会福祉士指定科目の実習・演習科目を担当しています。関西大学では非常勤講師としてグローバルスタディーズ・コースの専門導入ゼミを担当し、グローバリゼーションとマイノリティーへの暴力、排除の関係について学生とともに探求する一方、四天王寺大学では文化人類学に関する専門科目の講義を行っています。これらはいずれもグローバルなレベルで生起するマイノリティーの排除と包摂、異文化共生を基本的なテーマとしています。
大学院と現在の仕事の関連について
大学院でネパールのストリート・チルドレンに深く関わった経験が、そのまま現在の大学教員という仕事につながっています。博士前期課程修了後は、京都という離れた土地で、専攻の異なる博士後期課程に入学しましたが、そこでもコミュニティ福祉学研究科で培ったものの大きさを感じてきました。ここまで沢山の人に助けられ、必ずしも平坦な道ではありませんでしたが、今は大学教育を通して学生の成長や変化に関わることのできることのありがたさを感じています。コミュニティ福祉学研究科の先生方の教えを胸に、現在従事している、マイノリティーが排除されにくい社会をつくることに資する研究を深めながら、同時に学生に対して質の高い教育や関わりができるよう励みたいです。