2025/04/30 (WED)
コミュニティ政策学科・権ゼミがNECと共同で「コミュニティ診断ツール」を作成
OBJECTIVE.
公共デザインを研究・実践する権安理ゼミナールと日本電気株式会社(以下、NEC)が産学共同プロジェクトを実施。アプリのように使える「コミュニティ診断ツール」を作成しました。NECのサイトでも紹介されています。
2択の質問に回答していくと、あなたの所属するコミュニティの《タイプが診断》されます。そしてさらに、そのコミュニティをより良くするための《ナレッジ(知識や事例)が提供》されます。コミュニティ形成やまちづくりの秘訣がつまっているツールだと考えてください。
「上手くいっているコミュニティ、まちづくり、つながり…には秘訣があるはず⁉」「アレグザンダーによるパタン・ランゲージ*のコミュニティ版のようなものは作れないだろうか⁉」——仮説を立てたうえで数多くの(広い意味での)コミュニティを検証・調査。その特徴や傾向をパターンとして導出・普遍化していきました。
このような過程を経て完成したこのツールは、子どもから大人まで誰もが楽しみながらコミュニティ形成ができるように、ユニークな「4つの例え(コミュニティメイト/ドリンク/宝石/出会い方)」や綺麗なデザインを使用したものとなっています。権ゼミがNECと共同研究を行い、約1年間をかけて完成させました。
*建築家のアレグザンダーが、誰もが参加できる「まちづくり」のために提唱した「知」の集大成。253のパターンがある。
このような過程を経て完成したこのツールは、子どもから大人まで誰もが楽しみながらコミュニティ形成ができるように、ユニークな「4つの例え(コミュニティメイト/ドリンク/宝石/出会い方)」や綺麗なデザインを使用したものとなっています。権ゼミがNECと共同研究を行い、約1年間をかけて完成させました。
*建築家のアレグザンダーが、誰もが参加できる「まちづくり」のために提唱した「知」の集大成。253のパターンがある。
アウトプットはゼミ生がHP作成ツールであるWixを使用して、UI(ユーザーインターフェース)にも配慮しながら長い時間をかけて仕上げたものです。ゼミの公式HPには「診断ツール特設ページ」も併設。公共デザインがテーマの権ゼミらしく、以下の4つの特徴を備え持ったツールとなっています。①知の公共化、②美的なデザイン、③背後にある学術性、④社会的意義と遊びの要素の両立。
美的感覚にも訴え、かつ楽しいツールですが、その背後には長い時間をかけた地道な研究があります。とくに、診断結果を導き出すための基準である「4つの軸(①地縁—目的 ②日常—非日常 ③デザイン—偶然 ④苦楽共有度高い—苦楽共有度低い)」には、大学で学んだことと、事例からの知見の双方がバランス良く反映されています。産学共同プロジェクトで作成された「コミュニティ診断ツール」。ぜひお試しください。
美的感覚にも訴え、かつ楽しいツールですが、その背後には長い時間をかけた地道な研究があります。とくに、診断結果を導き出すための基準である「4つの軸(①地縁—目的 ②日常—非日常 ③デザイン—偶然 ④苦楽共有度高い—苦楽共有度低い)」には、大学で学んだことと、事例からの知見の双方がバランス良く反映されています。産学共同プロジェクトで作成された「コミュニティ診断ツール」。ぜひお試しください。
ゼミ生のコメントとNEC社員様のコメント

大学にてNECの皆様と
大橋 七香さん(ゼミ長・プロジェクトリーダー:現4年生)
プロジェクトを通じて、「コミュニティとは何か」という原点に立ち返ることができました。「地域型/目的型」「デザイン型/偶然型」という診断軸の重要性に気づいてから、ゼミ内でも積極的にナレッジを活用してより結束力が強くなったと感じます! 多くの人に利用してもらい、コミュニティづくりに活かしてほしいです!
美濃部 里紗さん(副ゼミ長・プロジェクトリーダー:現4年生)
企画の立ち上げからUI・デザインまで一貫して取り組み、4つのバージョン全てを形にできたことを嬉しく思います。分析・調査をもとにした診断軸の選定や、ナレッジ化する作業、UIへの落とし込みは大変でしたが、特性をふまえた分類ができ、コミュニティを改善するポイントを的確に言語化できたのではと感じています。
千葉 友希様(NEC クロスインダストリービジネスユニット)
当社のまちづくり事業の一環として、権ゼミナールの皆さまと今回の活動をご一緒させていただきました。多くのプロセスを経た議論やナレッジの蓄積を経て、この素晴らしい診断ツールをお披露目できたことを、自分事のように嬉しく思っております。権先生の当該分野に関する深い造詣と、豊かな感性を活かしたゼミ生の表現力が昇華された、オリジナリティ溢れるツールとなりました。この一連の営みで学んだ経験を、将来の社会やコミュニティの中で実践していくことで、持続的なまちづくりや文化形成に一層近づくことでしょう。この度は、大変貴重な経験をありがとうございました。
プロジェクトを通じて、「コミュニティとは何か」という原点に立ち返ることができました。「地域型/目的型」「デザイン型/偶然型」という診断軸の重要性に気づいてから、ゼミ内でも積極的にナレッジを活用してより結束力が強くなったと感じます! 多くの人に利用してもらい、コミュニティづくりに活かしてほしいです!
美濃部 里紗さん(副ゼミ長・プロジェクトリーダー:現4年生)
企画の立ち上げからUI・デザインまで一貫して取り組み、4つのバージョン全てを形にできたことを嬉しく思います。分析・調査をもとにした診断軸の選定や、ナレッジ化する作業、UIへの落とし込みは大変でしたが、特性をふまえた分類ができ、コミュニティを改善するポイントを的確に言語化できたのではと感じています。
千葉 友希様(NEC クロスインダストリービジネスユニット)
当社のまちづくり事業の一環として、権ゼミナールの皆さまと今回の活動をご一緒させていただきました。多くのプロセスを経た議論やナレッジの蓄積を経て、この素晴らしい診断ツールをお披露目できたことを、自分事のように嬉しく思っております。権先生の当該分野に関する深い造詣と、豊かな感性を活かしたゼミ生の表現力が昇華された、オリジナリティ溢れるツールとなりました。この一連の営みで学んだ経験を、将来の社会やコミュニティの中で実践していくことで、持続的なまちづくりや文化形成に一層近づくことでしょう。この度は、大変貴重な経験をありがとうございました。
コミュニティ診断ツール
監修:権安理、NEC(クロスインダストリービジネスユニット スマートシティ統括部)
研究・作成:権安理、権ゼミナール、NEC(クロスインダストリービジネスユニット スマートシティ統括部)
研究・作成:権安理、権ゼミナール、NEC(クロスインダストリービジネスユニット スマートシティ統括部)