2023/06/01 (THU)

阪口毅准教授が「地域社会学会奨励賞(個人著作部門)」を受賞

OBJECTIVE.

コミュニティ政策学科の阪口毅准教授が、地域社会学会第48回大会にて、「地域社会学会奨励賞(個人著作部門)」 を受賞しました。
なお阪口准教授は2013年度にも「地域社会学会奨励賞(論文部門)」を受賞しており、同学会から2回目の表彰となります。

【受賞作】
阪口毅著『流れゆく者たちのコミュニティ──新宿・大久保と「集合的な出来事」の都市モノグラフ』(ナカニシヤ出版、2022年)

【講評】
本書は,これまでのコミュニティ研究の様々な系譜と成果を批判的・発展的に継承し,移動を常態とした新しいコミュニティのとらえ方を,具体的なモノグラフ研究を通じて,説得的に提示したものであり,これからの地域研究を考えるうえで,大きな可能性を感じさせるものである.よって,地域社会学会奨励賞(個人著作部門)の受賞に相応しいと判断した.(地域社会学会会報, No.232, 2023.4.3. )
受賞コメント コミュニティ政策学科 阪口毅准教授
この度は、拙著『流れゆく者たちのコミュニティ』を地域社会学会奨励賞に選出していただき、たいへん光栄に思います。
本書は東京のインナーエリア、新宿・大久保にて 2007 年より継続してきたフィールドワークの集大成となるモノグラフです。成員の入れ替わりの早さや構造的な不安定さ、象徴の分化(下位文化の増大)によって特徴づけられた後期近代のコミュニティの在り方を捉えるため、本書ではコミュニティを関係的/制度的/象徴的位相の相互連関する社会過程として捉え、「集合的な出来事」に焦点を置く新たなアプローチを提起・実践しています。
これまでご指導いただいた先生方、共に切磋してきた研究仲間たち、アイディアの聴き手となってくれた学生の皆さん、そしてフィールドでお世話になった方々に、改めて感謝を申し上げます。

※なお本書は立教大学出版助成(2021年度)を受けたものです。

お使いのブラウザ「Internet Explorer」は閲覧推奨環境ではありません。
ウェブサイトが正しく表示されない、動作しない等の現象が起こる場合がありますのであらかじめご了承ください。
ChromeまたはEdgeブラウザのご利用をおすすめいたします。