教員インタビュー
松山 真教授(ソーシャルワーク、ソーシャルワーク理論、医療ソーシャルワーク)
2023/04/01
OVERVIEW
ソーシャルワーク研究をしている松山 真教授にインタビューをしました。
研究内容
大学生時代、生活のために精神科当直アルバイトを2年間しました。年単位の入院、狭い閉鎖病棟、外出もできず社会性が失われていく様子を見て、医療に関心を持ちつつ実際に社会復帰を進める必要性を実感しソーシャルワーカーになろうと決心。
その後病院のソーシャルワーカーとして18年間実践を行う中で、医学モデルの専門機関である病院に、社会モデルのソーシャルワーカーが存在する意義を実感。それらを伝えるためにソーシャルワークの専門性を学ぶ全国研修を創設し、ソーシャルワークの原理・機能・知識など基盤となる理論をまとめて教えてきました。
これらの経験から、ソーシャルワーク・医療を中心とした関心をまとめています。研究内容としては、ソーシャルワークを土台として、ソーシャルワークが適用される医療をめぐる問題、医療に限らず社会問題、震災に対するソーシャルワーク的支援のあり方などとなります。
その後病院のソーシャルワーカーとして18年間実践を行う中で、医学モデルの専門機関である病院に、社会モデルのソーシャルワーカーが存在する意義を実感。それらを伝えるためにソーシャルワークの専門性を学ぶ全国研修を創設し、ソーシャルワークの原理・機能・知識など基盤となる理論をまとめて教えてきました。
これらの経験から、ソーシャルワーク・医療を中心とした関心をまとめています。研究内容としては、ソーシャルワークを土台として、ソーシャルワークが適用される医療をめぐる問題、医療に限らず社会問題、震災に対するソーシャルワーク的支援のあり方などとなります。
研究指導
大学院生は自らが研究者であると考えていますので、わたしが一方的に講義をすることはしていません。関心のあるテーマや研究内容を聴き、その研究に役立つソーシャルワーク理論について討議することを中心に行っています。ソーシャルワークは医療に限らずあらゆる生活問題を網羅する学問ですので、テーマも医療に限定せず、自由に話し合うようにしています。
指導を担当した論文例
指導を担当した論文例
- 離職したがんサバイバーが再就労し就労を継続していくプロセス
- 終末期患者の在宅療養におけるソーシャルワーク機能
- 労働世代の男性におけるDVトリガーの検討
実践的な取り組み
学部での実習指導、卒業生との研究会、医療ソーシャルワーカー団体からの研修依頼を通じて、ソーシャルワーク理論や面接技術などを実践に還元する取組を行っています。「ソーシャルワークは学問であり実践である」ことから、実践を離れたソーシャルワークにならないよう留意しています。
東日本大震災後は、岩手県陸前高田市での活動を継続しています。これはソーシャルワークの価値である「尊厳の尊重」と学部創設理念である「いのちの尊厳のために」に通じるものであると考えています。
東日本大震災後は、岩手県陸前高田市での活動を継続しています。これはソーシャルワークの価値である「尊厳の尊重」と学部創設理念である「いのちの尊厳のために」に通じるものであると考えています。
受験生へのメッセージ
「ソーシャルワークは学問であり実践である」ので、座学のみでなく実践を伴った研究をして欲しいと思います。そしてその結果も実践に還元出来る形にして頂きたいと思います。 それを一緒に考えましょう。
※インタビュー当時の情報です。
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