「コミュニティ診断ツール」の制作と普及を通じて、
誰もが気軽に楽しみながら、身近なつながりをアップデートできる社会へ

コミュニティ政策学科 大橋七香さん

2026/03/31

在学生・卒業生

OVERVIEW

企業と連携したプロジェクトのリーダーとして、「コミュニティ診断ツール」の制作に取り組んだ大橋七香さんにインタビューしました。

コミュニティ政策学科の入学動機と自己紹介をお願いします。

教室で知識を蓄えるだけでなく、社会とつながりながら実践的な経験を通して学びたかったからです。入学前からコミ政学科ではゼミが活発であることを知り、学生が主体的に活動している様子を見て楽しみにしていました。そのために、コミ政学科に入ったら絶対にゼミに全力で挑むという強い思いをもっていました。
入学後、公共デザインを学ぶ権安理先生のゼミに所属して、様々な企業との産学連携プロジェクトを経験し、民間企業や社会からみた「公共」を捉えることができました。そのなかで、特に注力したのが「コミュニティ診断ツール」を制作したプロジェクトです。

プロジェクトの概要を教えてください。

コミ政学科での学びを、どのように社会に還元できるのか。こうした問題意識から、学生に親しまれている性格診断をヒントに、「コミュニティ診断ツール」を制作しました。
本プロジェクトは、ゼミが日本電機株式会社(NEC)と連携し、約1年をかけて取り組んだものです。私はゼミ長として、全体の進行や調整を担当しました。多くの人に活用してもらうため、Web上でいつでも利用できるアウトプットにしています。サイトの構築やデザインも含め、学生が主体となって取り組みました。毎週ゼミの時間を延長したこと、学生が各自の個性を生かしながらチームで研究と活動ができたことが、ゼミ長としてうれしかったです。

ツールの特徴を教えてください。

コミ政策学科での学びをふまえつつ、コミュニティの性質を「比喩」によって捉えた点が特徴です。授業で習う「地縁型や目的型」といった既存の分類をそのまま用いるのではなく、「コミュニティメイト」「ドリンク」「宝石」「出会い方」という4つの比喩(バージョン)から直観的に理解できる形で診断できるように設計しました。
デザインにも工夫を凝らしています。自分たちでイラストを描いたり、AIを駆使して画像を生成した結果、楽しみながら利用できるツールとなっています。多くの人に知ってもらうために、イベントなどで配布できる「ツールの紹介カード」も作成しました。スマートフォンのケースに入る名刺サイズにして、可愛らしいデザインを施すことで気軽に手に取ってもらえるようにしました。

学術的背景や工夫した点を教えてください。

特に重視したのが、「診断軸」の設計です。当初は大学での学びに依拠した2つの分類軸(「地縁—目的」「日常—非日常」)のみを用いていましたが、結果が類型的になり、納得感や面白さに欠けるという課題がありました。そこで、「デザイン—偶然」「苦楽共有度が高い—低い」といった新たな軸を導入し、既存の軸と組み合わせることで、バラエティ豊かで実感に即した診断が可能となりました。数十の軸の候補を一つひとつの事例に当てはめ、試行錯誤を重ねながら検証しました。 この部分には特にこだわりました。
診断結果では、コミュニティを16タイプに分類し、それぞれに応じた活性化のヒント(ナレッジ)も提示しています。診断を通じて、自身の所属するコミュニティの特徴を客観的に把握するとともに、改善や活性化に向けたヒントを得ることができるようになっています。

最後に一言

本プロジェクトを通して、「コミュニティとは何か」という問いに改めて向き合うことができました。学生ならではの発想を活かしたツールに仕上がったと感じています。
コミ政学科には、「こんなことができるかも」「もっと良くできるのでは」といったアイデアや疑問を行動に移せる環境やチャンスがたくさんあります。他方で、自分から動かなければ4年間はあっという間に過ぎてしまいます。私自身も何かと理由をつけて挑戦できなかったことがありました。
しかし、「とりあえずやってみよう」と一歩踏み出してからは、多くのチャンスに出会い、自分の成長につなげることができました。だからこそ皆さんにも、まずは行動してみてほしいと思います。
コミ政学科には、どんな興味や関心にも応えてくれる環境があるので、自分らしいキャンパスライフを楽しんでください。
※インタビュー当時の情報です。

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